10月30日(水)米軍 嘉手納でパラシュート訓練強行 / 31日早朝 沖縄のシンボル首里城全焼

沖縄を見下した米軍の横暴が収まらない。米軍は29日、SACO合意(沖縄に関する日米特別行動委員会)に反して、米軍嘉手納基地でパラシュート降下訓練を強行した。今年4回目。同日、米軍は伊江島でも降下訓練を行った。SACO合意では「例外的な場合」を除き伊江島で訓練するよう決められているが、沖縄県の中止勧告にもかかわらず、2カ所同時に訓練が実施された。さらに伊江島で2日連続パラシュートが民間地に着地し、住民から大きな怒りの声が上がっている。河野太郎防衛大臣は、嘉手納基地でのパラシュート訓練に「日米同盟に影響を与えかねない、大変遺憾だ」と不快感を示した。

 

ゲート前)
ハワイ在住のウチナ―ンチュ25人がゲート前に訪れ、座り込む人々を激励した。何度も辺野古に来ているエリックさんは流ちょうな沖縄言葉で、「ハワイでも先住民の聖地である山頂に天文台を造られることに対し、大きな反対運動が起こっている。36人が逮捕されたが、翌日には全米から500人が集まった」と報告。三線を弾いて参加者を和ませた。インドからも日本人音楽家が激励に訪れた。この日3回にわたり車両188台が資材を搬入した。

 

(琉球セメント安和桟橋前)
朝7時半から作業が始まった。桟橋構内に積み置きしてある土砂、採石場から運ばれる土砂がベルトコンベアーによって次々と運搬船に積み込まれていく。桟橋の入口と出口の二手に分かれて抗議の声を上げた。出口では京都の合唱団のメンバー41人が歌を歌いながらデモ行進。あまりの人数の多さに機動隊が手に負えず道路を封鎖し、市民がダンプの前に出られぬようにした。出口の前も歩道だ。機動隊の指揮者に「歩道を封鎖する根拠は?」と問いただしても全く答えられなかった。入口でも20人が終日抗議。この日、641台分の土砂が運搬船に積み込まれ、3隻が出港した。


(本部塩川桟橋前)
7時半ごろ10人程で土砂を運んでくるダンプを1時間近く止めるが、安和から応援に来た機動隊員にすぐ排除された。その後も抗議を続けるが、圧倒的な警備員と機動隊員を前に為す術はなし、午後、警備員との口論の最中に腕が触れただけで「暴行」とされ、男性ひとりが逮捕された。1週間工事を止められた腹いせもあるかもしれない。

 

(その他)
沖縄の歴史のシンボルで世界遺産でもある那覇の首里城が31日朝、全焼した。沖縄県警によると31日午前2時50分ごろに出火、消防車数十台が消火にあたったが間に合わず、午前6時半に全焼した。原因は今のところ不明。首里城は450年間にわたり、琉球王国(1429-1879)の政治と文化の中心だったが第2次世界大戦で消失、1992年に復元された。
多くのウチナーンチュが早朝から駆け付けた。燃え上がる首里城を見ていた女性は「首里城は私たちにとって神様みたいな存在、涙で言葉が出ない」と声を震わせた。

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