6月29日(月)ゲート前「会うだけで互いに勇気づけられる」 / 土砂搬出 塩川に重点移行か

エメラルドグリーンの海に浮かび、カヌーに身をゆだねる。何度カヌーで出ても、その度ごとに大浦湾の美しさに感動を覚える。抗議に出ているのか、海で遊んでいるのかわからなくなる。
サミーさん(ニックネーム)は2014年からのカヌーメンバーのひとりだ。「いまは厳しくなったけど、最初のころは1日ちょっと練習して次の日からは即、現場で抗議行動だった」。ボーリング調査の時は、海底に伸びるドリルに食らいついて作業を止めたこともある。その頃は海上保安官の対応も厳しく、カヌーをひっくり返したり、転覆した人の頭を海に沈めたりで、けが人も続出した。過剰警備は国会でも大問題となった。「目取真俊(芥川賞作家)さんが不当逮捕されたころから海保もていねいになった。向こうも告発される怖さを知ったんだろうね」
今年71歳になった。2か月ごとに一度東京の自宅に帰り、2週間後に沖縄に戻る生活が4年近く続く。「陸と違い、海から埋め立ての現場をこの目で見ると抗議のモチベーションはあがる」と言う。
それでも海に出ると今でも「半分楽しんでいるような気分」になって、ゲート前で一日中歩いて抗議する「陸の人」に申し訳ない気持ちがわいてくるそうだ。天候不順で海上行動が中止になったこの日、サミーさんは安和で搬入するダンプをチェックする「陸の人」の手伝いをしていた。

(キャンプシュワブゲート前)
30度を超える暑さの中、約40人が抗議の座り込み。3回にわたり計220台が資材を搬入した。
毎日、名護市内から夫婦でやってくる中林順二さんは「抗議行動に参加するために本土から移住してきたから、やめるわけにいかない。ゲート前に来るのが生活の中心で、ほかは何とかなるもんです」と笑う。「半年ぶりぐらいに会う人がいて、話が盛り上がる。お互い会うだけで勇気づけられるものですよ」。
最初からの人、時々本土から来る人、初めての人…さまざまな顔が入り混じったゲート前の座り込みは、2100日を超えた。


 

(琉球セメント安和桟橋前)
10人が桟橋の出入口にわかれてダンプに向かい抗議を続けた。対峙する機動隊員や民間警備員の方が数が多いくらいだ。この日も夜8時近くまで作業は続いた。工事再開以来、ずっとこの調子である。埋め立て工事の遅れを取り戻そうと必死になっている様子が伝わってくる。
琉球セメントの本業である石炭船からの資材おろしで、この日は運搬船の接岸はなし。ダンプ770台分の土砂が仮置き場に積み増しされた。

 

(本部町塩川港)
うるま市の仲間たちの応援で約20人が桟橋内に分かれて抗議を続けた。採石場から安和に向かうダンプにも抗議し、運行を遅らせた。ダンプ333台分の土砂が台船3隻に積み込まれた。
漏れ出てくる情報によると安和桟橋からの土砂搬出は近く終了し、塩川でベルトコンベアーを駆使した搬出作業に移行するという。真偽のほどは不確かだが、土砂搬出を速めたい防衛局にすればあり得る話だ。塩川1カ所での土砂搬出となれば、抗議もやりやすい。明日から塩川で週1回の集中行動を始める。

 


きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合

これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。

2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)

  27日(土) 29日(月) 30日(火) 7月1日(水) 2日(木) 3日(金)
安和 847 0        
塩川 0 333        

 

現在までのダンプの総数 土砂量 ※① 体積に換算 ※② 全体との割合 ※③
192,317台 961,585t 480,793㎥ 2.380%
※① ダンプ1台あたりの積載量を平均5トンとして計算
※② 土砂の比重を2と仮定し計算
※③ 計画されている全体の埋め立て土砂量(20,200,000㎥)に対する割合

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