9月14 日(月)沖縄に冷酷な菅・新首相誕生へ 山城博治さん「設計変更の意見書を集め新政府に鉄槌を」 / 5カ所で市民70人が抗議

菅義偉官房長官の首相就任が決まった。民主主義を破壊し、政治を私物化しスキャンダルまみれの安倍内閣を支え続けてきた人物だけに期待は全くもてない。記者会見では安倍路線の全面的な継承を唱え、辺野古新基地建設続行の姿勢も明言した。この首相では何も変わらない。むしろ悪政を押し進めてきた影の張本人だけに、沖縄に対する冷酷非情な対応は安倍政権よりもひどくなるかもしれない。公文書の改竄や韓国に対する差別的な対応、原発問題、女性登用の大幅な遅れなど国際的に見ても日本政府の〝笑い話〝レベルの状態は続きそうだ。

自民党政治の行き詰まりは目に見えている。いまこそ国民が声を上げ、まともな政治を求めて運動をさらに強める時だ。辺野古新基地問題もそのひとつだ。

 

(キャンプシュワブゲート前)

残暑が厳しい中、朝から20人余りが抗議の座り込みを続けた。この日のリーダー、山城博治さんが吠えた。「新基地建設を先頭になって強行してきたのが菅官房長官。沖縄に寄り添うなどと言いながら、まったく見下した態度に腹が煮えくり返る。新内閣に鉄槌を下すためにも設計変更の意見書を県庁に集中させ、玉城デニー知事の設計変更不承認の力添えをしよう」と述べ、県内各地で街頭宣伝し、これまでにない数の意見書を集めよう、と呼びかけた。3回にわたり計201台が資材を搬入した。

 

(大浦湾海上行動)

抗議船2隻、カヌー11艇で抗議行動を行った。コロナ禍で沖縄行きを遠慮していた本土からの参加者も目立ち始めた。護岸造りが進む現場に近づき、プラカードを掲げスピーカーで抗議の声を上げ続けた。

 

(琉球セメント安和桟橋前)

市民20人が桟橋の出入口にわかれダンプの前をゆっくり歩くなどして抗議行動を続けた。GoGoドライブのメンバーも7台で参加。抗議者が多いと予想してか、いつもより多い30人近くの機動隊員が動員され、しつこく規制を続けた。シートベルトをしていないという理由で助手席に座っていたNさんが罰金1万円の刑を受けた。3週間中断されていた運搬船への土砂積み込みが先週12日から始まった。12日はダンプ655台分が運搬船3隻に、この日は592台分が3隻に積み込まれ辺野古に向け出港した。

 

(本部町塩川港)

塩川港からの土砂搬出が再び本格化した。抗議する市民約10人に対し機動隊員30人以上が動員され、厳しい規制を敷いた。それでもダンプの前を歩いて作業を遅らせるなど、終日抗議を続けた。

きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合

これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。

2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)

  12日(土) 14日(月) 15日火) 16日(水) 17日(木) 18日(金)
安和 665 592        
塩川 0 510        

 

現在までのダンプの総数 土砂量 ※① 体積に換算 ※② 全体との割合 ※③
239,111台 1,186,720t 597,778 2.959%
※① ダンプ1台あたりの積載量を平均5トンとして計算
※② 土砂の比重を2と仮定し計算
※③ 計画されている全体の埋め立て土砂量(20,200,000㎥)に対する割合

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