11月16日(月)ドローン飛行許可 米軍の恣意的運用で3か月保留 / 塩川 ダンプの過積載が問題化

キャンプシュワブ沖をドローンで撮影しようと申請したところ、米軍の意向で3か月以上も待たされたことが沖縄タイムスの報道で明らかとなった。同紙によると申請したのは8月7日で、「改正ドローン規制法」が施行される9月7日に飛行する旨の申請を届け出た。しかし、米軍の同意が得られたのは今月13日で、申請から実に3か月以上保留されていたことになる。

改正ドローン規制法では、撮影は対象区域から300m以上離れなければならず、しかも事前に米軍の同意が必要となる。同法が成立する以前は、メディアや市民団体が新基地建設の工事現場を上空から撮影し、汚濁水の流出など問題点をいくつも公表するとともに沖縄防衛局を厳しく追及していた。同規制法が米軍基地建設の問題点を市民の眼から遠ざけるため、急きょ成立されたまさに「ドローンの眼」封じ込めの悪法だと言っていい。

沖縄タイムスでは嘉手納基地周辺の飛行も申請したが、こちらは申請1か月後の飛行に同意が得られたという。新基地建設の問題点が日本政府と米軍との合作で覆い隠そうとされている。

 

(キャンプシュワブゲート前)

那覇島ぐるみのメンバーら約40人が座り込んだ。3度座り込み、3度ゲートが開けられ、生コン車など車両179台が資材を搬入した。

本土で再び新型コロナウィルス感染者が急増し、沖縄にも拡がり始めた。在沖基地内の米軍関係者にも感染者が漸増している。だれもが予想していた第3波の到来だ。政府の経済支援キャンペーンGo toトラベルが感染拡大の要因であることは間違いない。抗議行動にもGo toトラベルを利用して参加する人が増えてきている。現場にとって参加者増大は歓迎したいところだが、感染への懸念も増すばかりだ。

新基地建設の工事を一時中断すること-――-感染拡大のリスクを減らすためにも沖縄防衛局が下す判断は今、これしかないはずだ。

 

(琉球セメント安和桟橋前)

約15人が出入口にわかれて抗議を続けた。ここ1週間ほど運搬船の関係で土砂搬入は抑え気味であったが、一気にダンプの数が増えた。しかし少人数でも抗議行動の効果はてきめん、国道の一車線をダンプ30台以上が占拠し、渋滞する状態が続いた。

作業は夜8時近くまで行われ、仮置き場に518台分の土砂が運び込まれた。950台分の土砂が運搬船4隻に積み込まれ出港した。

 

(本部町塩川港)

本部島ぐるみのメンバーら約15人が道路をゆっくり横断するなどの抗議行動を続けた。午後、ダンプが構内に渋滞したことから機動隊約20人が安和から駆け付けた。

土砂を運搬するダンプの過積載が問題になりつつある。どうみても積載限度の5t以上積み込んでいるという専門家の指摘から近く、県に現地調査を依頼する予定だ。重量オーバーで運搬すれば、その分経費は抑えられる。それを承知の上で業者が行っているとすれば明らかに違法となる。

台船4隻に518台分の土砂が積み込まれた。

 

きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合

これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。

2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)

  14日(土) 16日(月) 17日(火) 18日(水) 19日(木) 20日(金)
安和 0 950        
塩川 0 518        

 

現在までのダンプの総数 土砂量※① 体積に換算 ※② 全体との割合 ※③
278,383台 1,391,915t 695,958 3.445 %
※① ダンプ1台あたりの積載量を平均5トンとして計算
※② 土砂の比重を2と仮定し計算
※③ 計画されている全体の埋め立て土砂量(20,200,000㎥)に対する割合

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