びっくり仰天だ。トランプ米大統領が在日米軍の駐留経費負担(通称:思いやり予算)を現行の5倍にする要求を日本政府に伝えていたことが明らかとなった。2019年度の予算は約1974億円で、単純計算すれば1兆円近い膨大な金額となる。韓国に対しても同様に前年比5倍以上の約5100億円を要求した。
思いやり予算は1978年、当時の金丸信防衛庁長官が「思いやりをもって米軍に接しよう」と、駐留経費の一部を日本側が負担すると決めたもの。基地内の光熱費や住宅整備費用、日本人従業員の給与などに充てられるが、年々増加の一途を辿っている。日本、韓国両政府は米国の過大な要求を即座に拒否した。
(ゲート前)
どしゃ降りの中、日本山妙法寺の僧侶8人が叩く太鼓が鳴り響いた。平和を願う仏教徒たちの思いとは裏腹に機動隊員、防衛局職員は一体となって、資材搬入の車両を基地に入れようと躍起になっている。防衛局の若い女性職員2人が、基地内からハンドマイクで何か繰り返し叫んでいる。上司から命令された仕事とはいえ、彼女らの心には何も届かないだろうか。市民40人は20分ほどで排除された。この日、159台が資材を搬入した。
(琉球セメント安和桟橋前)
わずか4人で終日抗議。ダンプが連なって桟橋に入らぬよう、信号を利用しデモ行進を続けた。475台が土砂を運び入れ、運搬船2隻が出港した。
(本部塩川桟橋前)
島ぐるみ〝うるま〟のメンバーと日本山妙法寺の僧侶、キリスト教牧師など50人余りが朝8時ごろに結集。どしゃ降りの中、ダンプの前に立ちはだかり機動隊が来た9時40分ごろまで完全に作業を止めた。その後、機動隊員がダンプを護衛しつつ搬入させた台数は午前中でわずか14台。午後、抗議する市民が少なくなったところで作業は再開されたが、2時半、40台入れたところで作業は終了した。ずぶ濡れになりながらも市民がしつこく抵抗した〝勝利の一日〟だった。なお、民間警備員たちが張り出した赤いネットは桟橋構内の通行を妨げとなる無許可のものであることから、市民グループは桟橋を管理する本部町に対し、防衛局に強く注意するよう申し入れた。
(その他)
沖縄県警は18日、キャンプシュワブゲート付近の国道329号の一部をUターン禁止にした。Uターン禁止区間はテント村を中心に東西2,5キロに及んでおり、明らかに基地反対運動に対する規制だ。沖縄県警の交通課は「事故防止や交通の円滑化のため」としているが、1本しかない道路での規制は運転手にとって大きな妨げになるのは間違いない。市民から一斉に反発する声が上がった。基地反対運動をリードする瀬長和男さんは、「警察はそこまで権力に協力するのか」と怒りを隠さない。