(ゲート前)
“GoGoドライブ”メンバーがまた活躍した。工事用ゲート前の国道を10台余りで最低速度を守りつつ往来し、基地内から出てくるダンプなどを押し込めた。3時間間隔で資材を搬入する車両にとっては仕事に大幅な狂いが出てくる。それでも運転手たちはさほど苛立ちを見せずに待ち続けるのは、搬入回数で受け取る出来高賃金でなく、月給のいう形なのだろうか。なかには小さく手を振る運転手もいて、彼らも内心は“基地建設は遅れれば遅れるほどいい”と思っているのではないだろうか、と勘繰りたくなる。それでも3回にわたり計217台の車両が資材を搬入した。
(大浦湾海上行動)
抗議船1隻、カヌー9艇で抗議に出る。新たな桟橋として使う予定のK8護岸が80m近くまで伸びた。クレーンから落とされる岩石が波しぶきを立て、轟音を大浦湾に響かせる。抗議船とカヌーから「海を壊すな」「違法工事をやめろ」と抗議の声を出し続けた。
ウミガメが何匹も護岸周辺で泳いでいるのが発見された。抗議船船長のKさんは「こんなに多くのウミガメを見たのは初めて。餌場や産卵場所を探して右往左往しているようだ。産卵したくても護岸で遮られ浜にはたどり着けないから…」と悲しみを滲ませた。埋め立てで生存を脅かされているのはジュゴンやサンゴばかりではない。大浦湾に生息するアオウミガメ、アカウミガメ(ともに絶滅危惧種に指定されている)もまた、基地建設により生存の危機に瀕している。
(琉球セメント安和桟橋)
10人余りで終日抗議行動。ダンプ640台が土砂を桟橋内に運び込み、運搬船3隻が出港した。