10月7日(月)安田純平さん「デマはひとつひとつ打ち消すことが大事」 / 目取真俊さん、米軍拘束の違法性を主張し上告

(ゲート前)
約30人が朝9時からゲート前に座り込んだ。機動隊にあっけなく排除され、生コン車30台が基地内に入った。12時、午後3時には50人近くに膨れ上がったが、同じように排除された。この日172台の車両が資材を基地内に資材を運び入れた。
午後、シリアで武装勢力に3年4か月も拘束され、昨年10月に解放された安田純平さんがゲート前を訪れた。拘束されている間にさまざまなデマが飛び交い「身代金」が支払われたというデマが今も流布され、日本人は身代金が取れる対象だと見なされていることから、「小さなデマはひとつひとつ否定していくことが大事。沖縄の人は特にそれを感じていると思う」と語った。5日那覇で行われた安田純平講演会では、200人収容の会場に350人の人であふれかえった。

 

(大浦湾海上行動)
抗議船2隻、カヌー13艇で海に出る。K1護岸でテトラポットを海に落とす作業を確認。。カヌーメンバーはフロートを越えて現場に抗議に向かおうとするが全員が海保に拘束され浜に連れ戻された。この日は2年前、米軍に長時間不当拘束された目取真俊さん(芥川賞作家)の高等裁判所での判決があるため抗議は午前中で切り上げ、全員で那覇に向かった。

(安和・塩川桟橋前抗議行動)
安和、塩川ともに土砂搬入が始まった。塩川では朝7時過ぎから民間警備員50人が道路に立ち並び、抗議する市民がダンプに近づけないようにした。運搬船1隻にダンプ173台が土砂を下ろしたところで作業は終了した。安和ではGoGoドライブ13台が土砂を下ろしたダンプが出口から出られないように巧みに運転を操作、桟橋構内にダンプ数十台が押し込められる状態が続いた。土砂搬入作業は市民が帰った後の6時過ぎまで続き、結局617台のダンプが土砂を運び入れた。運搬船3隻が大浦湾に向け出港した。

 

(その他)
カヌーメンバーのひとりである目取真俊(芥川賞作家)さんが2016年4月、海上行動の際に海上保安官に連れ去られ、その後、拳銃所持のMP監視のもと8時間も拘束された事件の高等裁判所での判決が下った。裁判長は米軍MPの緊急逮捕に違法性はないが、海上保安官の逮捕は違法で国に8万円の罰金を命じた地方裁判所の判決を支持し、控訴を棄却した。
目取真さんは判決後の記者会見で、弁護士との接見もさせなかった米軍の行為は違憲であり、判決を下した裁判所に対しては「裁判所が市民を守る立場にないなら、誰が市民を守るのか」と批判、上告する考えを示した。

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