12月9日(月)県試算「埋め立て土砂はまだ1%」 / ゲート前 〝ミスターゲート前〟檄を飛ばす

沖縄県議会で6日、自民党議員の質問に対し、土木建設部長は「埋め立てられた土砂の量は現在、県試算では事業全体の約1%」と答弁した。昨年12月に埋め立てが強行されてちょうど1年。毎日400台、500台のダンプが土砂を搬入し続けてもまだ1%ということだ。政府の狙いは浅瀬の辺野古側を優先させ、埋め立てが一気に進んでいるという印象を植え付けようとしているが、埋め立て作業はまだ発端の域にあるとも言える。1年で1%ということは単純に計算しても100年かかるということだ。
しかし、海が毎日壊されているのも事実。安心は禁物。一刻も早く止めなければならない。そんな思いを共有し、きょうも4カ所で市民が抗議を続けている。

 

(キャンプシュワブ・ゲート前)
〝ミスターゲート前〟と呼ばれる山城博治さんが、久しぶりにゲート前に顔を出した。彼はこのところ全島が自衛隊基地で要塞化されようとしている宮古島に張り付いて、反対運動の組織化に動き回っている。これまでも宜野湾、高江、ゲート前、安和と率先して現場に張り付き、闘いを盛り上げてきた。〝沖縄の闘いある所に博治あり〟と国内外に知られるところだ。
朝9時、約70人がゲート前に募った。得意の山城節がさく裂し、座り込む人々を励ました。歓声と口笛が飛び交った。その後も歌あり、踊りありでゲート前はわき立った。午後3時になっても60人以上が残り、抗議の声を上げ続けた。205台が資材を搬入した。

 

(大浦湾海上行動
抗議船2隻、カヌー6艇で抗議に出た。埋め立て強行から1年になることから、新聞社やテレビ局の取材班も乗船し現場を視察、海にも潜ってサンゴや藻場の被害状況を調べた。カヌーチームは荒天で撤去されたフロートの再設置に抵抗。フロートにロープを括り付けて作業を遅らせたが、全員が海保に拘束され浜に連れ戻された。K8護岸で土砂が台船から積み下ろされ、ダンプで埋め立て区域に次々と投入された。

 

(琉球セメント安和桟橋前)
GoGoドライブのメンバーが車10台で土砂を積み下ろしたダンプが桟橋構内から道路に出られないようにしつこく抵抗し、土砂運搬の運行を大幅に遅らせた。常時ダンプ40台近くが構内に閉じ込められる状態が続いた。しかし、構内に積み置きしている土砂をダンプ6台でベルトコンベアまで数十回往復し、運搬船2隻分の312台の土砂が積み込まれた。桟橋入り口でも10人ほどでダンプの前に立ちはだかり、抗議を続けた。この日、塩川桟橋での土砂搬入はなかった。

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