7月31日(金)防衛局調査 辺野古沖でジュゴンの鳴き声? / 埋め立て地に巨大なL字型の建造物

ジュゴンはまだ大浦湾を離れていないのか? そんな疑問が沸く調査結果が沖縄防衛局から発表された。

沖縄防衛局が辺野古沖で4-6月に実施したジュゴンの生息調査によると、ジュゴンの鳴き声と見られる音が検出されたという。2月から4か月連続で同じ音が観測された。調査した「環境監視等委員会」によると音はK-4地点ですべて観測され、4月は7日間で計74回、5月は10日間で計70回に及ぶという。音以外にジュゴンの姿や海草を食べた痕跡は見つかっていない。防衛局は北東から東寄りの風が吹く際に測定されることから、「人工物が風の影響を受けて鳴っている可能性もある」とも言及した。

ジュゴン保護キャンペーンセンターの吉川秀樹さんは、「工事の騒音調査をしなかったつけともいえる。音声を公開して世界の専門家が検証できるようにすべきだ」と指摘した。

 

(キャンプシュワブゲート前)

県内での新たなコロナウィルス感染者71人が発表され、玉城デニー知事は緊急事態宣言を発令した。不要不急の外出自粛や飲食店の営業時間短縮などを求めている。そんな状況の中でも新基地建設工事は続けられている。20人余りが集まって資材を搬入するダンプや生コン車に向かって抗議の声をあげた。埋め立て地を監視する抗議船によると、辺野古側の埋め立て区域では護岸をさらに高くするための巨大なL字型のコンクリート建造物が造られているという。ゲートに入る資材もそのための栗石(ぐりいし・直径20センチぐらいの石材)が多くなってきた。

メインゲート前に黄色い花が輝いていた。夏真っ盛りだ。212台が資材を搬入した。

 

(琉球セメント安和桟橋前)

市民団体、沖縄平和市民のメンバーら20人が、出入口に分かれダンプの前を歩くなどして抗議を続けた。30分おきに日陰に入り水分補給しながら交替で夕方4時近くまで続けた。桟橋内に仮置きする土砂がなくなったため、採掘場から運び込むダンプががひっきりなしに桟橋に入った。夜8時近くまで搬入は続き、ダンプ809台分が運搬船3隻に積み込まれた。

 

(本部町塩川港)

2隻同時の積み込みが当たり前となった。休み休み抗議行動に立つ人はわずか数人。対する民権警備員は80人近くもいる。警備は5人もいれば事足りる。どう見ても過剰な警備、税金の無駄遣いである。458台分の土砂が運搬船4隻に積み込まれた。


きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合

これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。

2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)

  25日(土) 27日(月) 28日(火) 29日(水) 30日(木) 31日(金)
安和 1081 814 759 903 1026 471
塩川 0 135 497 498 809 458

 

現在までのダンプの総数 土砂量 ※① 体積に換算 ※② 全体との割合 ※③
218,832台 1,094,160t 547,080 2.708%
※① ダンプ1台あたりの積載量を平均5トンとして計算
※② 土砂の比重を2と仮定し計算
※③ 計画されている全体の埋め立て土砂量(20,200,000㎥)に対する割合

 

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