7月1日(水)横田チヨ子さん「日本は独立国家でない」 / 80人が3カ所で抗議

小さな体で機動隊員の中に分け入って抗議の声を上げる。排除しようと対峙する機動隊員たちはひ孫のような年齢差だ。その隊員たちに諭すように話しかける。「この基地は人殺しのためなんだよ」。
今年91歳。横田チヨ子さんは週に数回、宜野湾からやってくる。「コロナで家に閉じこもっていたら身体が動かなくなってしまって…ここにきて、また元気になったよ」と微笑む。
戦前、大工だった父親とともに移民としてサイパンに渡った。3000坪もある土地に父親が自ら大きな家を建て、暮らしは裕福だったという。しかし16歳の時、米軍のサイパン上陸で一変した。3か月間山の中を逃げ回り、奇跡的に命をつなぎとめた。米兵に追いつめられた住民がバンザイクリフと言われる崖から次々と飛び降りるのを下から見ている。「みんな死ぬことが当たり前と教えられていたから」「赤ん坊もうるさいと言われ、日本兵に殺すことを強いられた」。父と兄、親戚2人をサイパンで失った。
2014年、サイパンでの慰霊祭に参加した時、新聞で辺野古新基地問題を初めて知った。「沖縄をいじめる日本を独立国家と思っていない。司法の力でなんとか沖縄を守ってほしい」。身体も頭もまだまだしゃんとしている90代だ。

 

(キャンプシュワブゲート前)
朝8時半から、約40人がゲート前に座り込んで抗議の声を上げた。94歳の島袋文子さんも車椅子で最前列に陣取った。約20分で機動隊に排除されたが、搬入する車両に向かい「海を壊すな」「違法工事を止めろ」と声を上げ続けた。12時、午後3時にも搬入があり、計146台が基地内に入った。


(琉球セメント安和桟橋前)
約40人が桟橋の出入口にわかれ、抗議行動を展開。GoGoドライブのメンバー6台も加わり、土砂を運ぶダンプの運行を遅らせた。午前中は石炭船が着岸しているため土砂搬出はなし。547台分の土砂が桟橋内の仮置き場に積み増しされた。午後4時過ぎに運搬船が着岸し、253台分の土砂が積み込まれた。夜8時近くまでの作業が当たり前になっている。

 

(本部町塩川港)
午前中、波が高く運搬船が着岸できないことから作業はなし。午後2時から土砂搬入が始まり、夕方5時までに72台分砂が運搬船に積み込まれた。

 

きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合

これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。

2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)

27日(土) 29日(月) 30日(火) 7月1日(水) 2日(木) 3日(金)
安和 847 0 0 253
塩川 0 333 0 0

 

現在までのダンプの総数 土砂量 ※① 体積に換算 ※② 全体との割合 ※③
192,570台 962,850t 481,425㎥ 2.383%
※① ダンプ1台あたりの積載量を平均5トンとして計算
※② 土砂の比重を2と仮定し計算
※③ 計画されている全体の埋め立て土砂量(20,200,000㎥)に対する割合

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