3月19日(金)辺野古埋め立て工費、2年半で当初の1.6倍 / 川口真由美さん、安和の海上で歌う

新基地建設の工事費がまたも大幅に増額されていたことが防衛省が提出した資料で明らかになった。19日、防衛省が野党超党派の会合で示した資料によると、辺野古側の埋め立て工事は13回も契約変更され、2018年当初の約259億円から2020年9月には約1.6倍の416億円に増額された。変更理由について防衛省は警備費、埋め立て材の変更、運搬方法の変更などを挙げている。工事費の変更は同じ業者と入札なしで繰り返されており、実質的に随時契約と同じ形となっている。

公共事業論を専門とする法政大学の五十嵐敬喜名誉教授によれば「契約が変更されることは珍しくないが、辺野古埋め立て工事の場合は契約額が無限大に増える恐れがある。場当たり的に同じ業者と何度も契約が見直され、最終的にいくらになるかもわからないのは極めて異常だ」と厳しく指摘する。

防衛省が見積る新基地建設の予算は9300億円。一部の工事とはいえわずか2年半で1.6倍となれば、工期12年では一体いくらになるというのか。沖縄県の試算では少なくても2兆5500億円になると見込んでいる。今求められるのは他国のための基地建設よりも国民の命を守るコロナ対策に税金を回すのが、普通の政府というものではないか。

 

(キャンプシュワブゲート前)

県外からの参加者も増え、約40人が朝8時半から座り込んだ。じっと座っていても汗ばむほどの暖かさだ。元体育教師の山内さんが音頭を取り、参加者を奮い立たせた。

3回の搬入で生コン車など計157台が資材を搬入した。

 

(琉球セメント安和桟橋)

沖縄平和市民連絡会のメンバーら約20人が出入口に分かれて抗議を続けた。気温が上がり道路が乾燥しているためダンプが通るたびに白い粉塵が舞い上がる。ここで抗議する人のマスクはコロナ対策ばかりでなく粉塵防止のためでもある。日差しが強いため交替で抗議に立った。

歌手の川口真由美さんが激励に駆け付けた。ゴムボートに乗り運搬船に向かい抗議し、ギターを奏でて歌を歌った。いつもと違う情景に海上保安官も作業員たちも戸惑っているようすだった。カヌー7艇、ゴムボート1艇で運搬船の周囲にまとわりつき、出航を1時間余り遅らせた。

運搬船3隻にダンプ694台分の土砂が積み込まれ、大浦湾に向け出港した。


(本部町塩川港)

本部町島ぐるみのメンバー5人だけの抗議。機動隊員がいないためダンプの前に立ちはだかるなどして、粘り強い抗議を午後5時近くまで続けた。

ガット船5隻にダンプ710台分の土砂が積み込まれた。

きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合

これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。

2018年12月から2020年12月末までのダンプの数は302,705台(全体との割合は3.746%)

13日(土) 15日(月) 16日(火) 17日(水) 18 日(木) 19日(金)
安和 822(4) 278(1) 949(4) 687(3) 849(3) 694(3)
塩川 0 689(5) 710(5) 706(5) 713(5) 710(5)

 

現在までのダンプの総数 土砂量※① 体積に換算 ※② 全体との割合 ※③
361,939 台 1,809,695 t 904,848 4.479 %
※① ダンプ1台あたりの積載量を平均5トンとして計算
※② 土砂の比重を2と仮定し計算
※③ 計画されている全体の埋め立て土砂量(20,200,000㎥)に対する割合

 

 

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