3月12日(火)餅つきと民謡でテント村に春が来た

(ゲート前)
キリスト教関係の19人が本土からやってきた。沖縄国際大学の学生10人も現場を訪れた。きょうも意を決してゲート前に座り込む。「機動隊員の皆さん、県民の意思は明確に示され、ここに座り込む市民はその代弁者です。沖縄の名を汚さぬよう決して強引な排除はしないように」と山城博治さん。丁重な語りかけに隊員30人を率いる機動隊指揮者が静かにうなづいた。それでも朝9時半に86台、12時半に69台、午後3時には69台の計224台のダンプなどが資材を搬入した。
11時、兵庫県から民族歌舞団“花こま”の団員4人が木臼(うす)と楽器をもってテント村に現れた。にぎやかな歌で餅つきがはじまった。「沖縄の保育園や施設を訪れています。みなさんも餅を食べて頑張ってほしい」と団長さん。突きたての餅が40人に振る舞われた。春が到来したような温かくほのぼのとした一日だった。
 

 

(大浦湾海上行動)
抗議船3隻、カヌー10艇で抗議に出る。K8護岸工事の阻止を試みるが、海保の防御が厳しく近づけない。ダンプが岩石を落とす轟音が響き渡る。土煙が海上に舞う。沖縄でもっとも貴重とされる海が米軍基地建設のために毎日潰されていく。目をそむけたくなる光景だ。即刻工事をやめさせたい。諦めるわけにはいかない。

 

(琉球セメント安和桟橋前)
少人数で桟橋に入るダンプに向かい「赤土を大浦湾に入れるな」「違法工事に加担しないで」と呼びかける。毎日顔を合わせる顔なじみの運転手たちだが、目をそらす運転手が多い。生活のためとはいえ、心のどこかに良心の呵責を感じているのだろう。沖縄の音楽を流し続けた。午後3時までに494台のダンプが土砂を搬入した。

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