(ゲート前)
安和での集中行動日のため、キャンプシュワブゲート前の座り込みはわずか20人ほど。この日の指揮者の城間勝(しろままさる)さんがメガフォンで機動隊員に、防衛局職員に語り掛けた。「あなた方の子供たち、孫たちのために私たちは抗議しているのです。耐用年数200年の基地など造ってはなりません。沖縄をふたたび戦争の危険にさらしてはなりません。その思いはわかっていただけると思います」。午前午後3回にわたり計224台の車両が資材を搬入した。
(大浦湾海上行動)
区域②と②-1の埋め立て、K8護岸の造成ともに行われていた。
(琉球セメント安和桟橋前)
ダンプが土砂搬入を開始する7時半から約100人が集まり、桟橋のゲート前を「土砂を入れるな」「海を壊すな」と声をあげデモ行進。信号が変わるたびにダンプ1台入るのがやっとだった。山城博治(やましろひろじ)さんが3日前の米兵による女性殺人事件に触れ、機動隊員に語りかけた。「悲しい事件がまた起こった。日本人女性がまた米兵に殺された。取り締まるならここにいる市民でなく、米兵を取り締まれ。米兵にマンツーマンで張り付いて、日本人を守ってください」。約400台が土砂を搬入した。
カヌー14艇は運搬船の船尾に張り付き、スクリューを稼働させないよう命賭けの阻止行動を行った。海上保安官がカヌーとネットを縛り付けたロープをほどくまでの2時間近く、運搬船の出港を遅らせた。
(その他)
野党の党首と党首クラスが突如、わが沖縄平和サポートの事務所にやってきた。沖縄衆議員補欠選挙の応援のためだが、テレビの国会中継でおなじみの顔が5人、目の前に並んだ。共産党の志位和夫(しいかずお)委員長、自由党の小沢一郎(おざわいちろう)党首、立憲民主党の有田芳生(ありたよしふ)沖縄県連代表らで、狭い事務所に40人ほどが駆け付け、歓迎ムードで盛り上がった。
国会で多数を占める安倍政権を追い詰めるには野党の結束が必須で、沖縄の補欠選挙がその前哨戦になるのは間違いない。山城博治さんが「野党が一致団結して選挙を戦い、安倍政権を一刻も早く退陣させて辺野古新基地を断念させるよう、どうかお力添えを」と現場からの要望書を読み上げた。沖縄補欠選挙の投開票日は今月21日。