7月31日(水)関西学院学生20人訪れる / 海上警備会社に不当労働行為

(ゲート前)
ゲート前はとにかく暑い。加えて車の排気ガスが身を包む。座っているだけで眩暈がしてくるようだが、抗議の姿勢を示さずにはいられない。この日も20人余りが座り込んで、屈強な機動隊員たちにごぼう抜きされた。それを毎日3回繰り返す。われわれの抗議の姿が日本本土に、世界に伝わり、安倍政権の冷酷な沖縄に対する姿勢が、大きな非難となって渦巻いてくれることだけを願う。関西学院の学生20人がゲートを訪れ、工事の現状などの説明に熱心に耳を傾けていた。
3回にわたり主に生コン車など112台が資材を搬入した。目の前で建設している米軍用の兵舎や娯楽場などの資材と思われる。これもすべて日本国民の税金だ。


(琉球セメント安和桟橋前)
30分抗議しているだけで意識朦朧となるような灼熱の中、繰り返す山城博治さんのシュプレヒコールに声を合わせ、抗議のデモを繰り返す。道路ではGoGoドライブのメンバーが、沖ではカヌーチームが少しでもダンプの出入りや運搬船の出港を遅らせようと闘い続けた。冷たいフルーツポンチの差し入れがあり、木陰で休んでは息をついた。
塩川でも2時間ほど土砂搬入が行われ、安和と合わせて約800台分の土砂が積み込まれた。一番下の写真は、桟橋に張られたネットにカヌーメンバーが結び付けたロープを解こうとしている海上保安官。これで1時間近く運搬船の出港を遅らせることができる。

(その他)
辺野古の海上警備を担う警備員への給与未払いなどがあるとして、那覇労働基準監督署は19日、セントラル警備保障(東京)に対し是正を勧告した。夜間の警備の際に船上でとる休憩時間(8時間)も警備員は実質的に拘束されており給与を払うべきだというもの。警備員のひとりが訴えたもので、同警備員だけでも未払いは200万円にも上るという。
海上警備では2016年にも同じ問題が指摘されていたが、セントラル警備保障は改善しないままに今日に至っていた。同社は2019年2月の決算では過去最高の利益を誇り、「沖縄の海上警備は好調に推移」と発表している。新基地建設の海上警備には178億円の巨費が投じられる。警備員とて同じ労働者。かれらが不当に扱われていいはずがない。勇気を出して訴えた警備員を讃えたい。

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