(ゲート前)
朝9時、30人余りがゲート前に座り込んだ。昨日、本部港で10時間の闘いの末、海兵隊の港使用を許さなかったニュースを受けて本土から参加した人たちの興奮気味のスピーチが相次いだ。「沖縄の闘いはすごい」「全国が勇気づけられるニュースだ」などと発言、東京から来た明治学院の学生5人も目を輝かせて耳を傾けていた。
午前午後3回にわたって199台の車両が資材を搬入した。この日、ゲート前の座り込みは1900日を迎えた。
(大浦湾海上行動)
抗議船1隻、カヌー5艇で抗議行動に出た。K1護岸でフロートをクレーンで吊り上げ護岸の内側に移動させる作業が確認された。台風対策とみられる。カヌー1艇が作業現場に向かおうとフロートを越えるが、海保にすぐに拘束された。
(桟橋前抗議行動)
安和、塩川ともに土砂搬入作業はまったくなかった。昨日同様、天候不順が続き、運搬船に積んだ土砂の埋め立て地への投入ができず、カラの船がないためと思われる。
(その他)
沖縄が勇気づけられた一日だった。昨日、米海兵隊が伊江島の沖合でパラシュート訓練をするために必要な小型船の本部港からの出港を、市民と港湾労働者が一丸となって阻止した。前日、沖縄県と地元本部町が米軍に港使用を自粛するよう求めていたが、米軍側がそれを全く無視。本部港では初めての米軍の港使用となるだけに、市民からは「これが既成事実となれば今後、米軍は沖縄の港を好き勝手に使うことになる」という危機感が沸き起こり、朝6時から大勢の人が本部港に集った。7時少し前、小型船がトレーラーに牽引されて現れると港湾労働者たちがゲート内に、市民たちがトレーラーの前に立ちはだかって港への進入を阻止。トレーラーに車両ナンバーがないこともわかり、市民が沖縄防衛局、警察に厳しく抗議した。その間、沖縄県と沖縄防衛局、在沖米軍司令部の3者の折衝が続いたもようだが、午後4時半、米軍は小型船の撤収を決めた。同日、パラシュート訓練の中止も発表された。日米地位協定を盾に沖縄の海も陸も好き勝手に使おうとする沖縄海兵隊の傲慢さを市民が一体となって阻止した画期的な一日だった。