10月25日(金)「5日間、工事を止めたぞ!」 / 米環境NGO 辺野古を「希望の海」に認定

5日間行動の最終日。夜中に空のダンプを入れるかもしれないと警戒し、前夜から5人が徹夜して目を光らせた。
朝7時ごろから次々と人が集まってきた。終わりよければすべてよし。司会者が「きょうが行動の最後の日、必ずダンプを止めて成功させよう」と気勢を上げた。
8時、桟橋の入り口前は、約100人の市民で膨れ上がった。しかしダンプは姿を見せない。9時、10時になっても防衛局職員すら姿を見せなかった。とうとうこの日も作業を諦めたようだ。「勝ったぞ!」「5日間、完全に工事を止めた」など歓喜の声が飛び交った。
本土から参加した若者たちがラインダンスとソーラン節を組み合わせた「辺野古ソーラン節」を披露し、笑いと拍手で沸いた。それでも夕方5時ごろまで数十人が残り、警戒を続けた。
5日間行動を企画した「あつまれHENOKO」は、昨年もキャンプシュワブゲート前で「500人1週間行動」を行ったが、初日、大動員された機動隊員に数時間かけて排除された苦い記憶がある。今回は全国に広く呼びかけ、事前の交流会で5日間行動の意義を話し合い、作戦も十分練り、準備万端で5日間行動を迎えた。交流会で確認した「正義は私たちの側にある。人が集まり自信をもって行動にあたれば、工事は必ず止められる」がまさに実現した5日間だった。

 

(その他)
ビッグニュースが飛び込んできた。米国の環境NGOが世界で最も重要な海域として、辺野古・大浦湾を「希望の海(ホープスポット)」に認定した。認定されたのは大浦湾を中心に名護市天仁屋から宜野座村松田までの44.5㎢の海域。世界で110カ所以上が認定されているが、日本国内では初めて。「ホープスポット」は米国を拠点とするNGO「ミッション・ブルー」が認定するもの。2009年に同NGOを立ち上げた海洋学者のシルビア・アール氏は辺野古の海の重要性を強調した上で、「海の多様性は我々の生存の基盤・支えになる」とし、新基地建設工事について「かけがえない自然を大事に思う皆さんが疑問の声を上げる機会だ」とメッセージを寄せた。

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