一昨年12月から始まった埋め立て区域への土砂投入のダンプの台数が、監視する市民のデータで明らかとなった。昨年12月末の段階で安和桟橋、塩川桟橋での搬入台数の合計11万4601台。1日あたり平均約410台だ。台風で作業が何度も中止した9,10月は大幅に減ったものの、11月以降は毎月1万3000台前後で推移している。
専門家によるとダンプ1台あたりの実績裁量は6トン、埋め立ての土砂量は昨年12月現在で232,800㎥とされ、全体の埋め立て土砂量20.620.000㎥の約1.13%だ。
(キャンプシュワブ・ゲート前)
愛知県の共同保育所の組合員15人を含め約40人がゲート前に座り込んだ。初めての座り込みに腕を組んで身を縮め、じっと耐えている若い女性の姿も。本土では機動隊員の「ごぼう抜き」など体験することはない。無理もないことだ。それでも大勢いれば恐怖感にも耐えられるのか、全員が見事に!ごぼう抜きされた。大型車両が入った後も各人がプラカードを掲げ、抗議の声を上げ続けた。3回にわたり195台が資材を搬入した。
(大浦湾海上行動)
土砂運搬船5隻の入湾を阻止しようと、カヌー6艇が入口のフロートにロープを括り付けて抵抗。海上保安官に拘束されるまでの1時間20分、入湾を遅らせた。全員が浜に連れ戻されたが、午後も海に繰り出し抗議行動を続けた。この日、土砂の流失を防ぐ緑色の団粒化剤が埋め立て地に撒かれた。
(琉球セメント安和桟橋前)
約30人が入口と出口に分かれ、ダンプの運行を遅らせた。苛立っているのか、運転手は赤信号でも強引に桟橋に入ろうとする。抗議する市民に警察官も見て見ぬふりだ。防衛局から工事を早めるようはっぱをかけられているのだろう、運転手も警察官もピリピリしながら仕事しているのが伝わってくる。だとしたらわれわれも余計がんばるしかない。711台分の土砂が運搬船に積み込まれ、3隻が出港した。
(本部町塩川桟橋)
警察官20人余、民間警備員80人。それに対しわれわれ10人では抵抗しようがない。市民ひとりに3人の警察官が張り付き、動きを阻止しようとする。それでも桟橋内に動き回り、ダンプの運行を少しでも遅らせようと終日頑張った。