3月23日(月)塩川港 業者、許可なくベルトコンベアー持ち込み / 新型肺炎の影響下でも3カ所で50人が抗議行動

沖縄防衛局の違法行為がまたも発覚した。沖縄県庁の担当者によると、本部町塩川港の構内に沖縄県の許可なく1か月前からベルトコンベアーが置かれているという。これに対し港湾を管理する沖縄県は、条例に反するとして数回にわたり撤去するよう通告。しかし、現在までのところ撤去に応じる気配を見せていない。
土砂搬出の大幅な遅れから沖縄防衛局は、今年1月、塩川港でベルトコンベアー設置を沖縄県に申請した。土砂搬出の加速化を図ったものだ。その許可が下りる前の機材持ち込みは明らかな条例違反となる。
またもう一方の土砂搬出カ所である安和桟橋でも、3月末までに撤去が約束されている「旧桟橋」の使用延長を琉球セメントが沖縄県に申請した。桟橋がひとつになれば土砂搬出に占用され、琉球セメントの本来の業務に支障が出るからだ。
塩川港、安和桟橋ともに沖縄県の管理下にあり、厳正なる対応が求められる。違法に違法を重ねる沖縄防衛局の新基地建設工事には確固たる姿勢で臨んでもらいたい。きょうから県庁前では市民による「ベルトコンベアーの使用許可を認めさせない」街頭アピールが始まる。27日まで続けられる。

 

(キャンプシュワブゲート前)
新型肺炎の影響なのか、抗議に来る人が少ない。この日は20人余り。歌とシュプレヒコールで盛り上げ、気持ちを奮い立たせた。生コン車の数が再び多くなった。護岸強化の新たな作業が始まったようだ。3回にわたり、計172台が資材を搬入した。

 

(琉球セメント安和桟橋前)
左折して搬入するダンプが朝から続いた。左折のダンプは市民を巻き込む危険があることから、山城博治さんら10人余りが座り込んで抗議したが、機動隊に排除された。その後も運転手に向かい激しく抗議するもののその度ごとに排除された。620台が土砂が採石場から搬入され、構内の土砂691台分が運搬船3隻に積み込まれた。

 

(本部町塩川港)
うるま市の島ぐるみメンバーが応援に駆け付け、朝7時20分から約1時間半作業を止めた。その後はわずか4人となったが、終日抗議を続けた。台船3隻に393台分の土砂が積み込まれた。


きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合

※専門家のアドバイスをもとに推計したもの
2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.68%)

21日(土) 23日(月) 24日(火) 25日(水) 26日(木) 27日(金)
安和 0 691
塩川 0 393

 

現在までのダンプの総数 土砂量 ※① 体積に換算 ※② 全体との割合 ※③
162,777台 976,662t 488,331㎥ 2.368%
※① ダンプ1台あたりの積載量を平均6トンとして計算
※② 土砂の比重を2と仮定し計算
※③ 計画されている全体の埋め立て土砂量(20,620,000㎥)に対する割合

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