計画当初には確認できなかった軟弱地盤が見つかったことで、去る4月21日、沖縄防衛局は地盤改良工事などの設計変更を沖縄県に申請した。その中身は当初の計画とは似ても似つかぬもので、政府は事前調査もきちっとしないまま(あるいは隠したまま)、工事を強行していたことが伺われる。
設計変更の大きなポイントは下の3つ。
1、地盤改良工事
大浦湾側の66.2㌶を地盤改良。3種類の工法を用い砂杭など約7万1千本を打ち込む。
2、工期と費用
地盤改良工事のため、工期は当初の5年から12年に大幅延長。費用は変更前の2.7倍の約9300億円に。
3、埋め立て総面積
資材置き場として予定していた辺野古漁港の埋め立てを取りやめ、総面積は152㌶にやや減少。埋め立てにリサイクル材を追加?
設計変更の申請を受けた同日、玉城デニー知事は「県が求める対話に応じることなく、政府が手続きを一方的に進めようとすることは到底納得できない」と批判。「申請書を精査したうえで法令にのっとり厳正に対処する」と語った。
いずれにしろ玉城デニー知事は設計変更を認めない方針で、安倍政権は沖縄県を相手に再び法廷闘争に持ち込むことになりそうだ。
(キャンプシュワブゲート前)
暑い日差しの下、約50人がゲート前に座り込んだ。市民はそれぞれ「子どもたちの未来に基地はいらない」「沖縄防衛局は違法工事をやめろ」などと書かれたプラカードを掲げて抗議した。
午前午後3回にわたり計173台が資材を搬入した。排水用と思われる巨大なパイプも搬入された。
(琉球セメント安和桟橋前)
約30人が桟橋の出入口にわかれて抗議行動を展開。出口では機動隊員10人が市民の通行を何度も規制し、ダンプの前に出て抗議できないようにした。一昨日のように桟橋内にダンプが数多く滞るのを避けたかったのに違いない。ダンプ749台分が運搬船4隻に積み込まれ、出港した。
(本部町塩川港)
本部町島ぐるみのメンバー5人だけで終日抗議を続けた。少人数なので休むことも思うに任せない。
ダンプ372台が土砂搬入、台船3隻に積み込んだ。
きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合
これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。
2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)
20日(土) | 22日(月) | 23日(火) | 24日(水) | 25日(木) | 26日(金) | |
安和 | 673 | 708 | 0 | 749 | ||
塩川 | 0 | 55 | 0 | 372 |
現在までのダンプの総数 | 土砂量 ※① | 体積に換算 ※② | 全体との割合 ※③ |
188,710台 | 943,550t | 471,775㎥ | 2.288% |