7月17日(金)辺野古側埋め立て 大幅な遅れ判明 / ゲート前 警備員の小型カメラ装着に抗議殺到

毎日、ダンプ平均1000台分の土砂が安和や塩川から運び込まれ、辺野古の海に投げ込まれている。重量にして5000トン、体積にして2500立方メートル。この数値からして「埋め立ては一気に進んでいる、もう取り返しがつかない」と思っている人が少なくない。しかし予定している土砂総量は2020万立方メートル(東京ドーム16杯分に相当)で、これまで投入された土砂量はいまだ全体の2.5%ほど。埋め立てが遅々として進んでいないことがわかる。現在埋め立てられている辺野古側の海(区画2と2-1)は浅瀬で面積は広いものの、全体からみれば土砂量は微々たるものだ。

その辺野古側の区画ですら、まだまだ先は長い。8日の政府側の国会答弁によると、投入した土砂は契約した5割に達したばかりという。半年としていた工期は、2018年12月の開始から1年半が過ぎても半分程度しか達していない。さらに滑走路の高さである海面9mまでかさ上げし整備しなければならない。共産党の赤嶺議員は「今のペースだと7年はかかる」と指摘した。

大浦湾側は「軟弱地盤」というさらなる大問題が待ち受ける。不可能と言われる前例のない地盤改良工事。何より大浦湾側の工事には、設計変更手続きで知事の承認が必須条件となっている。「新基地は造らせない」という玉城デニー知事が認めるわけがない。7割以上の県民が反対する状況にも変化はない。辺野古新基地、できるはずがない。

 

(キャンプシュワブゲート前)

強雨が降り続ける中、それでも約40人が雨具に身を包んで座り込んだ。コロナ騒ぎで参加者が減ると心配していたが、一向に減る気配はない。常時30人以上がゲート前に集結している。

警備員の胸に小型カメラが装着されていることを参加者が発見し、大騒ぎとなった。「われわれを犯罪者扱いして撮影するのはおかしい。人権侵害だ」と激しく抗議。警備員は無言のまま立ち尽くし、警察に取り外すよう指示すべきだと食い下がるが、自分たちでは判断できないと傍観的な態度をとった。数十分にわたり現場は混乱した。警備員20人のうち8人の胸にカメラが装着されていた。

山城博治さんが現場責任者に理由を尋ねると、塩川で警備員が市民に体当たりして負傷させ訴訟になっている件をあげ、責任者は「ゲート前でも同様のことが起きた時の証拠として残すため」と説明。山城さんは「これではわれわれと警備員は敵対関係になってしまう。考え直すべきだ」と追及するが、本社(東京)の担当者が不在として、回答は来週に持ち越された。3回にわたり計57台が資材を搬入した。

 

(琉球セメント安和桟橋前)

大雨が一日中続いた。抗議する市民の姿なし。ダンプ838台が桟橋内に土砂を搬入した。運搬船への積み込みは一時中断されたものの夜8時まで続けられ、ダンプ847台分が運搬船3隻に積み込まれた。

 

(本部町塩川港)

積み込む運搬船がないためか午前中は作業なし。午後からダンプ110台分の土砂が運搬船に積み込まれた。

 

きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合

これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。

2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)

  11日(土) 13日(月) 14日(火) 15日(水) 16日(木) 17日(金)
安和 718 769 538 554 958 847
塩川 0 526 238 272 0 110

 

現在までのダンプの総数 土砂量 ※① 体積に換算 ※② 全体との割合 ※③
207,629台 1,038,145t 519,073 2.570%
※① ダンプ1台あたりの積載量を平均5トンとして計算
※② 土砂の比重を2と仮定し計算
※③ 計画されている全体の埋め立て土砂量(20,200,000㎥)に対する割合

 

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