「遺骨が混じった土砂を新基地建設の埋め立てに使うのか」。沖縄防衛局が県に提出した設計変更申請書に土砂採取の候補地として県南部の糸満市、八重瀬町があげられたことに対し、県民の怒りが渦巻いている。提出された変更申請によれば、沖縄県内からの土砂調達可能量は約4476万㎥で当初の6.7倍となり、そのうち約7割を糸満、八重瀬の2地区を対象としている。
糸満、八重瀬と聞けば、沖縄の人だれもが思い浮かべるのが、地上戦で追いつめられた県民が次々と命を絶った痛苦の歴史。本土防衛の捨て石とされた沖縄が、圧倒的な軍事力のある米軍から逃げ回り、集団自決や日本兵による殺害、爆弾を抱えての米軍への突撃、餓死などあらゆる地獄図が展開された。75年経った今も多くの遺骨が収集されないままに眠っている。その地の土砂を新基地の埋め立てに使おうとしている。県民が怒るのは当然だ。
長年、ボランティアで遺骨収集に取り組んでいる具志堅隆松さんは、「土砂を採取すれば遺骨が混じることは十分ありうる。戦争を遂行した国が、遺骨が混じった土砂を基地建設に使うのは戦争犠牲者を冒涜するもの、犠牲者への尊厳の念をみじんも感じない行為だ」と怒りを隠せない。
日本政府のこの非情な計画、先祖を大事にする沖縄、いや同じように先祖を敬うアジアの人にはどう映るのだろう。
(キャンプシュワブゲート前)
東京から教職員組合の退職者9人がやってきた。退職後も会を作り、辺野古新基地反対に連帯し毎年一大行事として辺野古行きに取り組んでいるという。今回が6回目。マイクを渡された代表の本村恵美子さんは「近頃の東京の抗議行動と違って辺野古には歌声があり、シュプレヒコールもある。にぎやかで楽しいですね。みんなで力を合わせ、新基地を止めましょう」と語った。
3回にわたり生コン車など計140台が資材を搬入した。
(琉球セメント安和桟橋前)
南部島ぐるみのメンバーら25人が加わり、総勢約40人が桟橋入口で抗議を続けた。いつもは出口で規制を敷くH小隊長以下、機動隊員15人が急きょ入口に移動し、厳しい規制を行った。通行すら認めぬ行き過ぎた規制に市民からは激しい非難の声がH小隊長に投げかけられた。カメラを向けると暴言を録音されるのを恐れてか、小隊長は丁重な言い回しに変わった。出口でも同様に10分以上も通行を規制する事態が何度も続いた。
GoGoドライブメンバーも10台で国道を動き回り、ダンプの運行を遅らせた。空の船がないためか、運搬船への積み込みは午後1時半に終了。559台分の土砂が2隻に積み込まれた。
(本部町塩川港)
天候不順で波が高いため、作業なし。
きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合
これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。
2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)
31日(土) | 11月2日(月) | 3日(火) | 4日(水) | 5日(木) | 6日(金) | |
安和 | 756 | 778 | 0 | 559 | ||
塩川 | 0 | 0 | 0 | 0 |
現在までのダンプの総数 | 土砂量※① | 体積に換算 ※② | 全体との割合 ※③ |
272,767台 | 1,363,835t | 681,918㎥ | 3.376 % |