(ゲート前)
42回目を迎える平和行進の基地コースがキャンプシュワブゲート前からスタートした。主催者の沖縄平和運動センターの呼びかけで全国から約420人が参加。出発式で山城博治議長は、「政府のたくらむ戦争への道を許さない。わたしたちの暮らしと平和を守る訴えをしながら2日間、しっかり歩いていきましょう」と呼びかけた。デモ行進は1キロ近くにもなり、沿道から手を振る人が多かった。約7時間かけ17キロ先の金武(きん)町の米軍基地キャンプハンセンまで行進を続けた。
人が多く集まることを見越し防衛局はこの日、基地内への資材搬入を行わなかった。
戦跡を巡る南部コースには約400人が参加。沖縄県庁前から糸満市のひめゆりの塔までの約19キロを行進した。沖縄平和運動センター比嘉京子(ひがきょうこ)副議長は、「南部は沖縄の激戦地。地下にはまだ多くの犠牲者が眠っている。戦争によって平和は訪れない」と訴えた。
(大浦湾海上行動)
天候不順のため海上抗議行動は中止。抗議船で工事の状況を監視した。K8護岸の造成工事、埋め立て区域への土砂投入ともに一日中作業は行われていた。
(琉球セメント安和桟橋前)
10人程で抗議を続けるも、これまで最多の725台のダンプが桟橋に土砂を運び入れた。
(その他)
ドローン規制法が参議院でわずか3時間ほどの審議の末、与党の賛成多数により可決、成立した。これまでのドローンの飛行禁止区域に、さらに自衛隊や在日米軍施設上空を追加した内容で、基地が集中する沖縄では広範囲にわたりドローン撮影が規制されることになる。特に米軍基地上空については米軍側の同意が必要とされており、実質、上空からの米軍基地撮影はできなくなる見込みだ。辺野古新基地建設の問題点も、米軍ヘリの事故状況もこれまではドローン撮影で明らかになったが、今後は取材を封じられることになる。規制法は6月12日から実施される見込み。