安倍晋三首相の在職日数が20日、戦前の桂太郎を抜いて2887日となり歴代最長となった。安倍内閣のうちに強行された法案は「戦争法制」「機密保護法」など海外で戦争できる体制づくりや消費税の2回の増税など、国民にとってろくなものはない。外交もアメリカ言いなり、韓国敵視政策など、外交の名に値しないものばかりだ。
辺野古新基地建設も安倍政権になってから一気に加速された。「地元に丁寧に説明する」「沖縄の負担削減」と口癖のように繰り返すが、沖縄の選挙結果を尊重せず新基地建設を進める姿勢が本質を露骨に表している。安倍内閣の支持率は「桜を見る会」疑惑で6ポイント下がったが、まだまだ高い。野党が結束して一刻も早く引きずり降ろさなくてはならない。
(ゲート前)
時より小雨が降る中、朝8時半ごろから約30人が座り込んで抗議。9時、パトカーに先導されて生コン車が到着すると機動隊員20人が一斉に市民を排除し始めた。機動隊員に囲み込まれても車両に向かい「大浦湾をつぶすな」「違法工事をやめろ」と声を上げ続けた。12時、午後3時にも同じ光景が繰り返された。計183台が資材を搬入した。
(琉球セメント安和桟橋前)
朝7時半ごろから約15人が終日、ダンプに向かって抗議。市民の抗議でスムーズに桟橋に入れないダンプが40台近く国道に連なる状況が続いた。
カヌーチーム9艇も桟橋に繰り出し運搬船の出港を阻んだ。1隻目、2隻目ともに40分あまり出港を遅らせたが、そのたびに海保に拘束され浜に戻された。485台分の土砂が運搬船に積み込まれ、3隻が出港した。
(本部塩川桟橋前)
朝8時、本部町の市民とGoGoドライブのメンバーでダンプの運行を阻止するが、数十分後、機動隊員30人余りが安和から駆け付け、すぐに排除された。午後3時過ぎまで作業は続き292台が土砂を搬入した。
カヌーチームに参加した高橋秀典(61歳)さんの感想。
「97年の名護市民投票から支援に来ているが、闘いの現場が辺野古、安和、塩川と分散され、参加者が減った感じがする。しかし本土の自治体では辺野古中止の支援決議の機運が高まっている。神戸市議会でも実現させたい。全国的に広がれば安倍政権を倒すことができる」。高橋さんは神戸市役所の職員を定年退職後、今年4月の市会議員選挙に立候補し、初当選した。頼もしい61歳だ。