12月23日(水)運動弾圧に巨額の警備費 / ゲート前 女性1人不当逮捕される

辺野古新基地に伴う警備費用が、少なくても1日当たり2200万円にのぼっていることが赤旗(日本共産党の機関紙)の取材で明らかとなった。沖縄防衛局が提出した資料によれば、2015年9月の工事着工以来、今月12日までに契約した警備費は陸上と海上合わせて約508億円に達している。さらに今後、埋め立て土砂の採取地が県内全域に広がったことから警備費は一層膨れあがるものと予測される。

沖縄防衛局が見積もった総工費約9300億円のうち、警備費は約18%の1700億円。県民の7割以上が反対する新基地建設の警備費にこれだけの費用をかけて工事を強行する。まさに反対運動の監視・弾圧に巨額の税金が注がれている。こんな公共事業が世界のどこにあるだろうか。コロナ禍で経済が低迷している中、緊急を要しない基地建設は一刻も早く止め、税金はコロナ対策や生活支援に回すべきだ。

 

(キャンプシュワブゲート前)

沖縄平和市民連絡会のメンバーら約50人が抗議の座り込み。機動隊が現れても歌を歌い続けた。

イタリアのミラノから研究生として留学しているアンドレアさん(25)も座り込みに参加。人類学を専攻し沖縄の歴史にも興味を抱く。「沖縄の歴史やアイデンテティを学ぶほど興味がわいてくる。平和運動の中で人と対話することが好きです」と流ちょうな日本語で話していた。

昨日、60代後半の女性が機動隊によってあっという間に連れていかれた。隊員に暴力を振るった(実際は触れただけ)ということで「公務執行妨害」という理由らしい。30代の屈強な男たちに老齢の女性がどんな暴力を振るえるというのか。あまりにも恣意的、計画的な不当逮捕。即刻、山城博治さんら約20人が連行された名護警察署へ抗議に向かった。「あなたは何も悪いことはしていない。状況説明もしないまま連れ去った機動隊こそ犯罪的だ。すぐに釈放せよ」と名護署に向かい要求。女性は24日現在も釈放されていない。

資材搬入は3回あり、計204台が基地内に入った。

 

(琉球セメント安和桟橋前)

南部島ぐるみのメンバーら約40人が出入口に分かれ抗議を続けた。このグループにはギターや音響装置持参でやってくる人がいて、にぎやかだ。音楽があるとないとでは雰囲気がだいぶ違ってくる。「抗議は明るくやろう」という意図が満々だ。4時間近く歌い続けていた。お疲れさん。

ダンプ995台分の土砂が運搬船3隻に積み込まれた。採石場からは856台分が搬入された。

この日もGoGoドライブのメンバー2人がH中隊長によって停車させられ、機動隊員6人に囲まれ30分以上の尋問を受けた。過剰な規制に市民から抗議の声が飛び交った。


(本部町塩川港)

本部島ぐるみのメンバー6人だけの抗議。警察官も機動隊もいない。冷たい海風が吹く中、午後4時過ぎまで車道をゆっくり横断するなどしてダンプの運行を遅らせた。

ダンプ398台分の土砂が台船3隻に積み込まれた。沖合では台船から運搬船に積み替える作業が行われていた。

 

きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合

これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。

2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)

  19日(土) 21日(月) 22日(火) 23日(水) 24日(木) 25日(金)
安和 1070 867 916 955    
塩川 0 536 125 398    

 

現在までのダンプの総数 土砂量※① 体積に換算 ※② 全体との割合 ※③
300,689 台 1,503,445 t 751,723 3.721 %
※① ダンプ1台あたりの積載量を平均5トンとして計算
※② 土砂の比重を2と仮定し計算
※③ 計画されている全体の埋め立て土砂量(20,200,000㎥)に対する割合

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