11月27日(水)埋め立て、遅々として進まず いまだ全体の数% / カヌーチーム 運搬船出港遅らせる

抗議する市民だれもが「工事が非常にスローテンポだ」と口にする。ゲート前も安和も塩川も資材を搬入する車両が大幅に減った。時には土砂運搬船の運行すらない。埋め立ての現況はまだ全体の数%足らずで、工事の遅れは一目瞭然だ。軟弱地盤がある大浦湾側の地盤改良の設計に手間取り、それまでは浅瀬の辺野古側をゆっくり時間をかけて進めようということか。防衛局の試算でも埋め立てに13年は必要とされているが、土木専門家は20年はかかると見ている。工事設計の変更には沖縄県知事の許可が必要で、今の知事のもとでは許可はあり得ない。政府は「工事は着々と進んでいる」と形だけ見せて県民の諦め気分を醸成しようとしているだけだ。立ち止まることを知らない安倍政権には、沖縄が「勝つまで諦めない」と一致団結して闘い続けるしかない。20年の闘いだ。

(ゲート前)
ゲート前にはいろんな人がやってくる。きょうは宮古島から来た踊り好きな島袋さんという女性が座り込んだ。機動隊が排除する寸前を見計らって、「さあ、踊りましょう」とみんなを誘った。13人が立ち上がって、宮古島の伝統的な踊りに興じた。機動隊員たちはしばし茫然。その後は「うちなーぐち(沖縄言葉)」で、基地建設の不合理さを10分ほど訴えた。うちなーぐちを理解する機動隊の指揮者が声をかけてきて、なぜか礼を述べた。ゲート前の空気が一瞬緩んだようだった。沖縄言葉で訴えれば、彼らにも通じるものがあるのだろう。午前午後3回にわたり計140台が資材を搬入した。


 

(琉球セメント安和桟橋前)
この日も土砂を搬入するダンプ40台近くが国道の半分を占拠して連なった。10人が抗議するだけで思うように桟橋に入れない。少人数だが、ダンプが目の前にいるだけで抗議せずにはいられない。交替で一日中ゲート前に立ち続けた。467台、運搬船2隻分の土砂が運び込まれた。
桟橋ではカヌーチーム8艇が運搬船にまつわりついて、2隻の出港をそれぞれ1時間近く遅らせた。来週3日(火)の大行動には100艇を目標に参加者を集め、阻止行動を展開する計画だ。

 

(本部塩川桟橋前)
午前中の搬入なし。午後突如ダンプがやってきたので、15人程が集まり動き回って土砂の搬入を遅らせた。91台が搬入したところで作業は終了した。

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