月1回、800人前後が集まるゲート前での第一土曜集会が新型肺炎の影響で中止された。毎回、国会議員からの議会報告や土木専門家からの基地建設の問題点をまとめた“学習会”のような場になっていただけに残念でならない。当分、大人数による抗議集会や学習会は自粛される見込みだ。
安倍政権の初期対応のまずさで感染者は一気に広がり、今や日本が感染源として外国から疎まれている。政権にとって「桜を見る会」や「カジノ疑惑」、「閣僚汚職」など相次ぐ不祥事を覆い隠す絶好の機会だったはずだが、ここでもまた失態が繰り返された。独断と独善で国民の声に耳を傾けない政府は、危機管理意識も全く欠如している。
そんな中でも大浦湾の埋め立て工事は続いている。軟弱地盤のデータを隠し「改良工事は問題なくできる」と強弁する内閣をだれが信用するのか。一刻も早く辞めてもらいたい。被害を受けるのは沖縄であり、税金を浪費される国民だ。
写真は2月26日上空から撮った埋め立ての現状
(キャンプシュワブゲート前)
新型肺炎の影響なのか参加者が少ない。20人ほどで座り込んで抗議を続けた。3回にわたり107台が資材を搬入した。
(琉球セメント安和桟橋前)
桟橋の出入口と海上の3カ所で抗議を続けた。ダンプが道路の左右から入ってくるため、台数が急増している。仮置き場の土砂はまたも5メートル近くになった。ダンプ750台が新たに土砂を搬入し、838台分が運搬船3隻に積み込まれた。カヌーチーム“辺野古ブルー”はゴムボート1隻、カヌー14艇で海に繰り出し、1隻目の出港を約1時間20分遅らせた。
(本部町塩川港)
本部町の島ぐるみメンバー4人で終日抗議した。こんな日にも民間警備員が50人以上もいる。マスクもつけずに立ち続ける彼ら処遇はどうなっているのか。ダンプがまき散らす砂塵だけでない。新型肺炎への防止策としても工事発注者である沖縄防衛局は管理責任があるはずだ。446台分の土砂が運搬船3隻に積み込まれた。
きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合
※専門家のアドバイスをもとに推計したもの
2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.68%)
29日(土) | 3月2日(月) | 3日(火) | 4日(水) | 5日(木) | 6日(金) | |
安和 | 0 | 963 | 647 | 564 | 675 | 838 |
塩川 | 0 | 311 | 348 | 378 | 184 | 446 |
現在までのダンプの総数 | 土砂量 ※① | 体積に換算 ※② | 全体との割合 ※③ |
153,076台 | 918,456t | 459,228㎥ | 2.227% |