3月27日(金)最高裁 沖縄県の上告棄却 / 鳩山元首相 テント訪れる 

また安倍政権におもねる不当な判決が下された。辺野古埋め立て承認を撤回した沖縄県に対し、それを取り消した国土交通大臣の裁決は「違法な国の関与」だとした訴訟で最高裁は26日、沖縄県の上告を棄却した。
防衛省は一昨年の沖縄県の承認撤回に対し、「私人」の立場で国に救済を申し立て、国土交通大臣に審査を請求した。本来、一般私人にしか適用されない資格を防衛省が悪用、なおかつ同じ内閣の一員である大臣に判断をゆだねるという二重の意味での違法性が指摘されたいた。数多くの憲法学者や法律家から問題視する声があがっていた。
昨年10月、那覇高等裁判所は、国も一般私人と同じ立場になりうるとして沖縄県の訴えを却下。最高裁判決もこれを踏襲した。日本国憲法の大原則である「三権分立」が安倍政権によって崩壊しようとしている。

(キャンプシュワブゲート前)
鳩山由紀夫(はとやまゆきお)元首相がテントを訪れた。野党が連合して政権を取った2009年に首相を務め、普天間飛行場の移設先を「最低でも県外」と公約した。しかし1年も絶たないうちに外務官僚に懐柔されて公約の撤回を余儀なくされ、辺野古新基地建設に同意した。沖縄にとっては「裏切者」だが、首相辞任後も何度も辺野古に足を運び、弁解するとともに自らの力不足を詫びている。2年前ごろからようやくテントでも歓迎されるようになった。かつて「近くに来たらぶっ叩いてやる」と言っていた島袋文子さん(90歳)も、この日は笑顔で迎えた。鳩山さんは7年前に財団法人を立ち上げ、「友愛に基ずく東アジアの平和構想」を唱え、各地で講演活動などを行っている。いまや「安倍政権打倒、辺野古新基地建設反対」ではオール沖縄と一致している。かつての首相がわれわれと同じ立場に立っている。その知名度を生かし、今後も辺野古新基地問題を国内外に発信してもらいたい。
この日、195台が資材を搬入した。

 

(琉球セメント安和桟橋前)
約20人が桟橋の入口と出口に分かれ抗議を続けた。左折して入ってくるダンプに「危険だからやめるようにと」と声をかけるがまったく無視され、次々とダンプに入られた。午後2時から20人で名護市の沖縄県北部土木事務所に、「琉球セメントの旧桟橋の使用延長を認めさせない」要請行動に出かけた。
698台が搬入し、726台分の土砂が運搬船3隻に積み込まれた。


(本部町塩川港)
わずか6人で終日、ダンプの前を横断するなどして抗議の意志を示した。湾内に排気ガスの臭いが立ち込め、頭が痛くなる日だった。ダンプ453台分の土砂が台船3隻に積み込まれた。

きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合

※専門家のアドバイスをもとに推計したもの
2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.68%)

21日(土) 23日(月) 24日(火) 25日(水) 26日(木) 27日(金)
安和 0 691 720 676 500 726
塩川 0 393 427 382 404 453

 

現在までのダンプの総数 土砂量 ※① 体積に換算 ※② 全体との割合 ※③
167,065台 1,002,390t 501,195㎥ 2.431%
※① ダンプ1台あたりの積載量を平均6トンとして計算
※② 土砂の比重を2と仮定し計算
※③ 計画されている全体の埋め立て土砂量(20,620,000㎥)に対する割合

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