8月24日(月)カメラマン中井信介さん「基地で翻弄される人を撮りたい」 / 台風8号で作業全面中止

おっとりした口調からはこの人の果敢な行動ぶりは想像できない。取材したいという信念だけで、言葉もままならない東南アジアや韓国に飛び込んでいく。中井信介さん(53)は米軍基地によって翻弄された住民、虐げられた人々を撮り続けるカメラマン。20歳の頃は、アルバイトで鷺を撮っていた。課題は「白色化したクロサギはなぜ、奄美以南に多く生息するのか」。

米軍基地に関心が向いたきっかけは沖縄のディスコ。米兵が渦巻く店内で、裸で踊る若いフィリピン女性の姿が頭に刻み込まれた。25歳の時、フィリピンのスービック海軍基地周辺のスラムに入った。不発弾を拾って生活する家族や米兵に体を売るしか生きる術がなかった女性たちを目の当たりにした。アメラジアン(米兵との間に生まれた子)があふれていた。重すぎる目の前の現実に愕然とした。「自分には無理。けど報道写真を撮りたい」

2005年、韓国の平澤(ピョンテク)・大秋里(テチュリ)の農民たちが募集するチキミ(守り人)に応じた。米軍基地移転で村ごと撤去されようとしていた。空き家になった農家に住み込み、韓国中を巻き込んだ市民運動のようすをカメラで追った。日本人はひとりだけ。強制撤去が進み、やがて大秋里は孤立した。村から出ることもままならず食事に事欠き、公民館に忍び込んで食い物を漁ったこともある。おばあさんに見つかり大声で怒鳴られた。追い出されることを覚悟していた翌日、食事が出た。ひとりが言ってくれた。「日本から支援に来てくれたんだから」

米軍基地で翻弄されているのは沖縄も同じ。「基地反対派を撮ろうと思っていない。人の生きざまを撮りたいだけ」。編集した映像からはそんな優しさが滲み出ていて心を打つ。

 

台風8号の襲来で船が着岸できず、安和、塩川ともに土砂搬出作業はなし。ゲート前も台風対策がとられ資材搬入はなかった。

 

きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合

これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。

2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)

22日(土) 24日(月) 25日(火) 26日(水) 27日(木) 28日(金)
安和 271 0
塩川 0 0

 

現在までのダンプの総数 土砂量 ※① 体積に換算 ※② 全体との割合 ※③
236,834台 1,184,170t 592,085 2.931%
※① ダンプ1台あたりの積載量を平均5トンとして計算
※② 土砂の比重を2と仮定し計算
※③ 計画されている全体の埋め立て土砂量(20,200,000㎥)に対する割合

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