9月11日(金)設計変更の意見書募集始まる 「国内外から不承認の意見を集中させよう」 / 3週間ぶりに塩川で土砂搬出

沖縄防衛局が4月、沖縄県に提出した設計変更の承認申請書の告示・縦覧手続きが8日始まった。今後3週間、「利害関係人」からの意見を募集し、それらを参考に沖縄県知事が承認・不承認の判断を下すことになる。できるだけ多くの人の意見書を県庁に集中させ、新基地反対を貫く玉城デニー知事が「不承認」とする力強い根拠とさせたい。

沖縄防衛局が提出した設計変更書にはさまざまな問題点がすでに指摘されている。主な点を具体的に並べれば、

  • 軟弱地盤の改良工事についての工法が具体的に示されていない。70m以深の地盤改良は国際的にも経験がなく、「いずれ地盤沈下や護岸崩壊が起こる」という専門家の指摘にも答えていない。
  • 地盤改良に必要な海砂を県内から調達するとしているが、沖縄県の年間採取量の2~3年分に相当する海砂を採取すれば、海に致命的な影響を与える。
  • 埋め立て用土砂も県内からほとんど調達すると変更されたが、膨大な土砂採取は県内の山林破壊を決定的なものにする。
  • ジュゴンやサンゴへの影響はないとしているが、専門家からは調査は十分でないと指摘されている。

オール沖縄では10日、県庁前広場で集会を開催。「これまでの記録を大きく上回る意見書を県に集中させ、堂々たる設計変更の不承認を勝ち取ろう」と声を上げた。県選出の国会議員や県会議員のほか、市民200人が集まった。

意見書の書き方は別紙の通り。「利害関係人」には制限がないので外国からも提出できる。締め切りは9月28日。

 

(キャンプシュワブゲート前)

久しぶりの好天気の下、約20人が座り込んで抗議の声を上げた。午後には那覇県庁前の集会に参加した人たちも加わり40人以上に膨れ上がった。3回にわたり計123台が資材を搬入した。

 

(大浦湾海上行動)

抗議船2隻とカヌー8艇で3週間ぶりに大浦湾に出た。護岸造設工事が行われているが、台風と旧盆休みが続き、工事はほとんど進展していない。この日、台船4隻分の土砂が埋め立て地に投入された。来週からは本格的に埋め立てが再開しそうだ。

 

(琉球セメント安和桟橋前)

作業する動き全くなし。仮置き場には土砂が再び高く積まれているものの、すでに3週間、運搬船への土砂積み込みは行われていない。来週からは始まりそうだ。

(本部町塩川港)

8月21日以降、3週間ぶりに土砂積み込み作業が始まった。本部町島ぐるみのメンバー5人で抗議。510台分の土砂が運搬船に積み込まれた。

 

きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合

これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。

2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)

9月5日(土) 7日(月) 8日火) 9日(水) 10日(木) 11日(金)
安和 0 0 0 0 0 510
塩川 0 0 0 0 0 0

 

現在までのダンプの総数 土砂量 ※① 体積に換算 ※② 全体との割合 ※③
237,344台 1,186,720t 593,360 2.937%
※① ダンプ1台あたりの積載量を平均5トンとして計算
※② 土砂の比重を2と仮定し計算
※③ 計画されている全体の埋め立て土砂量(20,200,000㎥)に対する割合

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