先週3日、コロナ感染拡大防止のため3月から中止されていた県民大行動が7カ月ぶりに開かれた。約700人が県内外から集まり、新基地阻止に向け新たに団結を確認した。県選出の国会議員ほか、各抗議現場の代表者が状況を報告。玉城デニー知事からもメッセージが寄せられた。
国会議員からは菅首相が学術会議の新会員候補を任命しなかった問題や、コロナ禍の中にあっても新基地建設を強行する政府の対応を批判する声が相次いだ。
土木技術者で沖縄平和市民連絡会のメンバーでもある北上田毅さんが、防衛局が提出した設計変更申請のずさんな中身を報告。今後の具体的な課題として、「安和鉱山の森林法違法などさまざま様々な問題を県と話し合いながら全力で取り組みたい」と話した。沖縄平和運動センターの山城博治さんは「県民の勇気、決意は揺るがないことを発信しよう。新内閣が強権を振るおうとも沖縄は不屈だ」と声を荒げると、大きな歓声が沸いた。
(キャンプシュワブゲート前)
きょうもまた好天気。日傘をさして座り込む人が多かった。午前午後3回にわたって約30人が座り込み、抗議の意志を示した。機動隊に排除された後も搬入車両に向かい、「海に生コンはいらない」「違法工事はすぐやめろ」などと声を上げた。計176台が資材を搬入した。
(琉球セメント安和桟橋前)
島ぐるみ・うるまのメンバーら中心となって出入口で抗議を続けた。GoGoドライブのメンバーも11台で参加。ベルトコンベアーの故障で30分作業がストップしたが、750台分の土砂が運搬船4隻に積み込まれた。夜7時45分まで作業は続いたが、少人数で抗議も続けられた。
ダンプが土砂を積み下ろすすぐ近くの浜に午後になると必ず一羽のサギがやってくる。勝手に〝安和ちゃん“と名付けている。悠々と波打ち際を歩き餌探しをしている姿につい見とれてしまう。安和ちゃんはきっとこう思っているはずだ。「2年前まで静かだったここもうるさくなったなあ。海が汚れて餌も少なくなったよ。人間のせいだ」
(大浦湾海上行動)
抗議船1隻、カヌー10艇で海に出る。県外からの参加者も増え始め、抗議にも活気がよみがえってきた。大浦湾に入ろうとする運搬船やK8護岸で土砂を積み下ろすガット船に向かって抗議を続けた。全員が海保に拘束され浜に連れ戻された。
(本部町塩川港)
なぜか能率の悪いガット船への積み込み。毎日監視しているTさんに聞くと「月曜日はうるま市のメンバーが大勢来て機動隊も手間取るので、わざとガット船に変えているのでは」。ガット船には3分に1台分の土砂しか積み込めない。よってダンプが連なってやってくることもなく、抗議行動もしづらい状況であることは確かだ。この日積み込まれた土砂はわずか133台分。
きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合
これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。
2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)
3日(土) | 5日(月) | 6日火) | 7日(水) | 8日(木) | 9日(金) | |
安和 | 1100 | 780 | ||||
塩川 | 0 | 133 |
現在までのダンプの総数 | 土砂量 ※① | 体積に換算 ※② | 全体との割合 ※③ |
256,454台 | 1,282,270t | 641,135㎥ | 3.174% |