大浦湾のサンゴを巡る沖縄県と国との法廷闘争がまた始まった。沖縄防衛局は去る6月26日、新基地建設に向け大浦湾に生息するサンゴ約3万5000群体の移植許可を沖縄県に申請していた。これに対し沖縄県は軟弱地盤の発見で大規模な設計変更が必要になったことを理由に判断を2か月間保留していた。国側は8月、時間がかかり過ぎるとして農林水産大臣を通して県に許可するよう指示。この農林大臣の指示が地方自治法をゆがめ沖縄県知事の判断権限を奪うものだとして、県が提訴したもの。
昨日の公判前集会には100人余りの市民が集まり、意見陳述に立つ玉城デニー知事を応援した。原告側の加藤裕弁護士は、「設計変更の承認・不承認が出る前にサンゴの移植を進めること自体がおかしい」など国側の姿勢を厳しく批判した。
公判は県が求めていた法律家やサンゴ専門家ら6人の証人尋問が認められず、即日結審となった。来年2月3日に判決が下される。
沖縄防衛局は2年前、絶滅危惧種であるオキナワハマサンゴなど9群体を移植したが、すでに3群体が死滅、17日にも1群体の死滅が新たに確認されている。サンゴの専門家などからは「移植で生き残れる可能性は極めて低い」と指摘されている。移植すること自体がそもそも問題であるはずだ。
(キャンプシュワブゲート前)
昨日の新型コロナウィルス感染者の急増を懸念してか、座り込み参加者はわずか15人ほど。京都から歌手の川口真由美さんが駆け付け、「ケ・サラ」「沖縄今こそ立ち上がろう」などを歌い参加者を激励。「コロナでなかなか来れんけど、思いはみなさんと同じ。がんばってや」と京都弁であいさつした。
午前午後で3回の搬入があり、計250台が資材を運び入れた。
(琉球セメント安和桟橋前)
沖縄平和市民連絡会のメンバーら24人が出入口に分かれてダンプに向かい抗議。人数が少ないせいか、機動隊のH中隊長は姿を見せず、隊員8人だけの規制が続いた。
ダンプ565台分の土砂が運搬船2隻に積み込まれ出港した。
(本部町塩川港)
本部島ぐるみメンバー4人だけで抗議を続けた。昨日、一昨日と作業ができなかったためか、ダンプはいつもより速度を速め運搬しているように見えた。沖合では台船から運搬船に土砂を積み替える作業がが行われていた。その土砂を大浦湾で再び台船に移し替えてから積み下ろすという三重手間の作業が毎日繰り返される。
ダンプ521台分の土砂が台船4隻に積み込まれた。
きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合
これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。
2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)
14日(土) | 16日(月) | 17日(火) | 18日(水) | 19日(木) | 20日(金) | |
安和 | 0 | 950 | 1150 | 415 | 465 | 565 |
塩川 | 0 | 518 | 260 | 0 | 0 | 521 |
現在までのダンプの総数 | 土砂量※① | 体積に換算 ※② | 全体との割合 ※③ |
281,759台 | 1,408,795t | 704,398㎥ | 3.487 % |