安和桟橋出入口における機動隊H中隊長の個人名呼び捨てや長時間の道路通行規制に抗議し、市民13人が24日、公安委員会に苦情申し立て、沖縄県警察本部には質問書を提出した。H中隊長の拡声器を通しての個人名呼び捨ては10月ごろから続いており、市民らは「私たちを犯罪者呼ばわりする悪質な行為。個人名呼び捨ては警察法や国家公務員法に明らかに違反する」として行動に出たもの。
当日、県警の建物内にある公安委員会に訪れようとしたところ、入口で警察官2人に入館を拒否された。押し問答の末、結局、入り口前で公安委員会職員に書類を提出、H中隊長の音声が録音されたDVDも手渡した。さらに警察官2人に対しては県警本部長宛の質問書を読み上げ、12月2日までに回答するよう求めた。本部長宛の質問は「1、氏名呼び捨ては本部長の指示か、H中隊長個人の判断か。2、長時間の通行規制は本部長の指示か、H中隊長の判断か」の2点。
また女性に対する暴力的な拘束なども映像に収められており、公安委員会に厳正なる対処を求めた。
その後、県庁の記者クラブを訪れ、被害を受けた各人がそれぞれ状況を説明した。
(キャンプシュワブゲート前)
那覇島ぐるみメンバーら約40人がゲート前で抗議の座り込み。今年93歳になる島袋文子さんも車椅子で参加した。朝方冷え込んでいた気温は、昼には27度にも上った。女性たちが中心となって歌を歌い、現場を奮起させた。この日の司会者、高里鈴代さんは「わたしたちがこうして抗議行動を続けていることが、県内や本土の人たちの心に訴え、新基地反対のうねりを作っている。自信をもって座り込みを続けましょう」と語った。
生コン車など232台が資材を搬入した。
(琉球セメント安和桟橋前)
南部島ぐるみメンバーら約40人が出入口に分かれ、土砂搬入するダンプに向かい抗議を続けた。糸満、八重瀬など沖縄最南端からやってくる彼らが安和桟橋までに要する時間はおよそ2時間。朝6時に集合、地域ごとに車を相乗りして高速道路を利用し抗議現場に駆け付ける。
埋め立て土砂の新たな採取候補地になったことが、彼らに危機感を抱かせているようだ。敗戦間際の地上戦で最も犠牲者が多かった南部地域には今も多くの遺骨が眠る。彼らの中には祖父母や父母の遺骨を回収できないままの人も少なくない。その地の土砂が新基地建設の埋め立てに使われようとしていることに反発が巻き起こり、抗議参加者が徐々に増えているという。
運搬船への積み込み作業は午前11時40分で終了。ダンプ486台分が2隻に積み込まれた。
(本部町塩川港)
本部島ぐるみのメンバー5人だけの抗議となった。終日、ダンプの前をゆっくり歩くなどして抗議の意志を示した。ダンプ516台分の土砂が台船4隻に積み込まれた。
きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合
これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。
2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)
21日(土) | 23日(月) | 24日(火) | 25日(水) | 26日(木) | 27日(金) | |
安和 | 0 | 0 | 699 | 486 | ||
塩川 | 0 | 0 | 523 | 516 |
現在までのダンプの総数 | 土砂量※① | 体積に換算 ※② | 全体との割合 ※③ |
283,983台 | 1,419,915t | 709,958㎥ | 3.515 % |