(ゲート前)
福岡から来た親子3世代2家族の11人がゲート前に座り込んだ。一番下の男の子はまだ小学校入学前。目の前を覆った機動隊員の姿を見て突然泣き出した。祖母が立ち上がりマイクをもって隊員に語りかけた。「あなたたちは子供たちが泣くようなことをしていませんか。私たちは親子でただ貴重な海を壊させないで抗議して座り込んでいるだけです。孫や子孫のために私はこれからも闘い続けますよ」。最近亡くなった祖父の散骨のため沖縄に来たという。毎年春に沖縄で合宿している中央大学の学生17人もゲート前に姿を見せた。274台の大型車両が資材を搬入した。
(琉球セメント安和桟橋前)
水曜行動の日。100人余りが安和の桟橋前や海上で抗議行動を行った。桟橋入り口前と車による“安全運転パレード”で、土砂搬入車両は274台と通常の半分以下に抑えた。カヌーチームも14艇で運搬船の出港を大幅に遅らせた。この日、出港した運搬船は1隻のみ。一番下の写真はネットに縛り付けたカヌーをはがそうと海保がハサミで紐を切ろうとしているところ。
(その他)
大浦湾のジュゴンの食み跡が昨年12月以降、1本も確認されていないことがわかった。防衛局が土砂投入し始めた時期と重なる。2015年9月には月に120本の食み跡が確認されていたが年々減少し、昨年2月には58本にまで減っていた。ジュゴンネットワーク沖縄の細川太郎(ほそかわたろう)事務局長は「音や振動がジュゴンに与える影響が限界に達したと考えるのが合理的」と指摘する。先週18日には確認されていた3頭のうち1頭が死骸となって発見された。餌場を求めて大浦湾から姿を消した彼らはどこにいるのだろう。残り2頭も行方不明のままだ。写真は5年前撮影したジュゴンの食み跡。