(ゲート前)
初夏が到来したかのような暑い日、約50人が朝8時半から座り込んだ。午前午後3回にわたり計255台の車両が基地内に資材を搬入した。コンクリートミキサー車が多い。護岸の周辺に設置するテトラポットを造るためとみられる。スリランカの大学から学長と副学長、それに日本語科の学生2人が訪れた。スリランカでも辺野古のことはよく知られているという。流ちょうな日本語で質問が相次いだ。
(大浦湾海上行動)
抗議船2隻、カヌー6艇で抗議に出る。K8護岸では積み下ろした砕石を重機でならず作業を続けていた。新たな桟橋として使われるK8護岸はすでに100m近くまで延びている。
(琉球セメント安和桟橋前)
暑い中、20人余りで終日、桟橋前をデモ行進しダンプの数を減らそうと試みる。午前中はだいぶ減らすことができたが、人数が減る正午ごろから集中的に搬入された。577台が土砂搬入、運搬船3隻が出港した。
(その他)
世界自然保護基金(WWF)ジャパンが8日、辺野古の埋め立ての即時中止とジュゴンの保護対策を求める緊急声明を発表した。声明では「大浦湾にはジュゴンをはじめとする絶滅危惧種が多く生息し、埋め立ては生態系の損失と地域住民の健康で文化的な生活基盤を破壊する」と非難。声明は首相、防衛大臣、環境大臣らに送られる。
5日、「沖縄県の埋め立て承認撤回」の取り消しを発表した石井啓一(いしいけいいち)国交大臣が、裁決の根拠とした専門家の鑑定書から「軟弱地盤の追加調査が必要」という部分を省いていたことがわかった。鑑定書では「軟弱地盤については引き続き調査が求められ、必要があれば前段階に遡って再検討を行い、精緻な解析をするのが有益」としている。専門家のこうした指摘に触れないまま、「地盤改良すれば工事は可能」と結論のみを発表するのはあまりに姑息で、安倍政権の「隠ぺい体質」そのものだ。