(ゲート前)
大型連休明けの火曜日、新基地建設の工事が再開された。朝8時半から50人余りがゲート前に座り込み、抗議行動を展開。午前午後の3回にわたり、資材を積んだ大型車両238台が基地内に入った。数キロにわたって渋滞が続く状態に業を煮やした山城博治さんは「ダンプが100台も200台も列を連ねてやってくればどうなるのか。県警はわかっているはずでしょ。取り締まるなら座り込む市民でなく、ダンプの方を取り締まれ!」と激高。
隣町に住む比嘉良子さん(74歳)は毎日のように夫に手を引かれゲート前にやってくる。2歳の時にはしかによる高熱で光を失い、音と声だけを頼りに抗議の声を上げ続ける。「今、なにが起こっているかわかるよ」と言いながら、ミキサー車が通り過ぎる音に、すぐさま声を張り上げた。「海の生き物を殺すな、竜宮の神様が怒っているぞ、バチが当たるぞ」
(大浦湾海上行動)
抗議船2隻、カヌー9艇で抗議行動に出る。沿岸に積み上げられた土砂をブルドーザーが海に投入する作業を確認。カヌーメンバーはフロートを越え抗議に向かおうとするが、海上保安官に強制的に排除され1時間あまり拘束された。
(琉球セメント安和桟橋)
10人ほどで入り口前でデモ行進しながら、土砂を運び込むダンプの運転手に向かい、「海を壊すな」「サンゴを潰すな」などと声を上げ抗議行動を続けた。道行く車両にも手を振ってアピール。土砂搬入は終日続けられ、計623台のダンプが桟橋内に土砂を運び入れた。運搬船3隻が大浦湾に向け出港した。