7月29日(月)IPB代表「沖縄の闘いは他の国の見本」 / サンゴ移植 県判断先送り

(ゲート前)
国政選挙で圧勝しても工事を続行する安倍政権に怒りが収まらない。強制排除を覚悟の上での日々の座り込み抗議だが、ゲート前に無力感が漂うことはない。非暴力で抗議を続けていることが、国内外へ大きなアピールとなって伝わり、安倍政権への批判が急速に高まっていることを実感しているからだ。きょうもドイツから平和運動団体「国際平和ビューロー」(IPB)の代表がやってくる。約70か国、約300組織で構成、ノーベル平和賞も受賞した国際的な団体だ。共同代表のライナー・ブラウン氏は昨日、玉城デニー知事と面談し、「沖縄の闘いは他の地域の見本になっている。米軍基地に反対する運動の最初の場所になってほしい」と語った。きょうゲート前に激励に来るという。この日、3回にわたり車両109台が資材を搬入した。


(大浦湾海上行動)
抗議船1隻、カヌー10艇で海に出る。K8、K9護岸での土砂陸揚げやブロックを設置する作業が確認された。カヌーチームは果敢にフロートを越え抗議行動をしようとするが、すぐに全員が海保に拘束され辺野古の浜に連れ戻された。

(琉球セメント安和桟橋前)
終日、ダンプが出入りするゲート前で抗議行動を行う。暑さとの闘いだが、「ダンプを少しでも遅らせたい」(参加者)という思いがゲート前へかきたたせるようだ。この日、塩川桟橋でも土砂が搬入され、合わせてダンプ852台分の土砂が運搬船に積み込まれた。

 

(その他)
沖縄防衛局は4月、基地建設に伴い大浦湾側のサンゴの移植を県に申請したが、沖縄県は先ごろ国を相手に提訴した裁判が終わるまで判断を先送りすることを決定した。防衛局が県に提出した建設計画概要書ではサンゴの移植が約束されている。大浦湾側の工事予定区域には7万4千群の小型サンゴが生息する。1日100群体を移植しても2年以上かかる計算だ。さらにその後、国際的にも経験のない深度90㍍の軟弱地盤の改良工事が待ち構える。まさにほぼ不可能な基地建設を膨大な費用と歳月を費やして強行しているのが安倍政権だ。湯水のように国民の税金を注ぎ込んで貴重な海を破壊し、人々の生活も脅かして米軍基地を建設する、これほど人類に逆行した愚策はない。

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