米軍基地周辺でのドローンの飛行を禁止する規制法が6日から施行された。これまで地元メディアや市民団体が新基地建設工事の状況を上空から撮影し、ことあるごとに問題点を発見し沖縄防衛局に厳しく追及してきた。しかしこれからは対象区域から300m以上離れなければ飛行ができなくなり、取材が大きな制限をうけることになる。さらに飛行には基地司令官や警察への通報、同意が必要で、実質上、基地建設の問題点が県民の目からは覆い隠されることになる。当規制法に対しては国会でも問題になり、専門家や弁護士からは非難声明が出されている。
今年に入り複数回、ドローンを飛行させた沖縄ドローンプロジェクトの奥間政則さんは、現場に警察官が現れ身分証の提示を求められたという。「これからはドローンが規制エリアに入っているか否かを警察が判断することになる。誤認逮捕につながるのでは」と奥間さんは懸念している。
写真は辺野古側から見た埋め立ての現状(3日撮影)。同プロジェクトの分析では、奥の区域②-1は約9割が埋め立て完了、手前の区域②は約5割が埋まっている。②-1では現在、さらに高さ4mまでかさ上げするための護岸造設が進められている。
(キャンプシュワブゲート前)
新型コロナウィルスの感染拡大を懸念し、先月22日からオール沖縄として自粛していた抗議行動が6日から再開された。抗議再開3日目のこの日は小雨が降り続く中、雨具に身を包んで約40人が久しぶりにゲート前に集まった。安倍首相の突然の辞任や沖縄防衛局が提出した設計概要変更承認申請書に対する意見募集が始まったことを受け、沖縄平和運動センターの山城博治さんが檄を飛ばした。「政局は混乱の中にあるが、われわれは確固とした信念をもって前に進もう。あきらめなければ必ず勝つ闘いだ」。生コン車など大型車両62台が資材を搬入した。
(琉球セメント安和桟橋前)
台風襲来と旧盆休みが重なり、およそ2週間作業は行われなかった。一昨日午後から土砂搬入が始まったものの桟橋内の仮置き場に下ろすだけで運搬船への積み込みはなかった。空の船がないことや石炭船の着岸で桟橋が使えないことが理由と思われる。
小雨が降り続く中、うるま市の島ぐるみメンバーら約30人が桟橋の出入口で抗議を続けた。ダンプに向かい歌を歌い、抗議の声を上げていたうるま市島ぐるみ代表の宮城さんは、「また始まったが、こうして抗議の声を上げつつけることが政府を追いつめる。がんばるしかない」と力を込めた。
搬入したダンプの数は7日546台、8日714台、この日は755台だった。
(本部町塩川港)
作業開始の動き全くなし。8月21日から2週間以上、土砂運搬船は1隻も出港していない。
きょう現在までに搬出されたダンプの数と土砂量、全体との割合
これらの数値はあくまでもダンプの台数から推計した参考値です。
2018年12月から2019年12月末までのダンプの数は114,601台(全体との割合は1.39%)
9月5日(土) | 7日(月) | 8日火) | 9日(水) | 10日(木) | 11日(金) | |
安和 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
塩川 | 0 | 0 | 0 | 0 |
現在までのダンプの総数 | 土砂量 ※① | 体積に換算 ※② | 全体との割合 ※③ |
236,834台 | 1,184,170t | 592,085㎥ | 2.931% |